保育園の歩み

オリービア保育園の前身は平成18年4月、世田谷地域の子育て支援拠点をバックアップする全区的な支援総合施設として経堂に建てられた「子育て総合センター」(基幹型子ども家庭支援センター)の2階に併設された、小規模認可保育園でした。

当時より1、2歳児の待機児童が増えつつあり、その解消の一歩としての定員各10名ずつの小さな保育園が誕生したのです。

社会福祉法人東京育成園は保育所運営に着手し「経堂コドモの園保育園」という名をつけて、子育て家庭支援事業にも努めることになりました。

園児たちは3歳になると地域の認可保育園に世田谷区により振り分けられる継続転園という形で、その育ちは次の園に引き継がれていましたが、年々待機園児が増加し続ける中、区は振り分けが難しくなり、また保護者からも「育ちの流れを続けて見守ってほしい」との声もあがり始めたのです。

地域に適当な土地があればと願っていましたが、それも難しく法人の施設を一部取り壊して完結型(1~5歳児)保育園建設に踏み切り、平成28年3月31日に経堂コドモの園保育園は閉園しました。

併設されていた「ほっとステイ」は新園で新たに補助事業として行うこととなったのです。

こうして新園は平成28年4月1日、経堂から上馬に移り、園名も「オリービア保育園」と改め、3階建園舎として生まれ変わり竣工開園いたしました。

「子ども中心主義」と園の歩み

聖書が示す「わたしの兄弟であるこれらの最も小さい者のひとりにしたのは、すなわちわたしにしたのである」(マタイ福音書第25章)という聖句を土台にして、真の人間尊重を基本に、「子ども中心主義」を貫いています。

オリービア保育園の経営母体となる児童養護施設東京育成園は、明治32年に東京孤児院として創設されました。創設者の北川波津は暖かく賑やかな「家庭的養護」を目指し、子どもの視点から事業を考えました。それは、子どもたちが世間からいわれなき軽視と偏見を受けないように、施設の名前も「東京孤児院」から現在の「東京育成園」と改称し努力したことからもうかがえます。

2代目松島正儀園長は「子どもの人権尊重」を強調しました。さらに「脱施設化と地域の家庭支援」を実践しました。

画一的な支援、規則的な生活を排除し、子どもたちtの生活の場を小舎にして家庭的養護のさらなる推進を行いました。

また、昭和21年には当時としては福祉先進国ですら希少であったグループホームを実践しています。

また、園内だけでなく地域の子供たちの健全育成とその親の支援にも熱心に取り組み、昭和14年には保育所(現在のコドモの園幼稚園)を設立しました。

3代目長谷川重夫園長は、先代松島園長の「子どもの人権尊重」を引き継ぎ「”無条件の受容”と”許し”」を実践しました。

排除の論理ではなく、どんな子どもでも受け入れ、どんな間違いを犯しても最後は”許し”子供を信じることを実践しました。

4代目千葉茂明園長は、平成18年56月に、地域住民の生活・福祉問題に対するコミュニティ・ソーシャルワークを推進するために経堂コドモの園保育園を世田谷区宮坂に設立し、私たちは、子ども一人ひとりの尊厳を尊重し、子ども一人ひとりの違いを大切にする支援並びに保育を行ってまいりました。

10年目の平成28年4月、区・保護者からの要望もあり完結園(1歳~5歳)を法人敷地内に建設。認可移行して移転を行い、新たに「オリービア保育園」と名前も変更して開設いたしました。

法人理事長として千葉茂明が着任し、法人としての基本理念に基づく保育を保育するものと共に新園でもすすめております。

本園の目指すもの

当園はキリスト教(プロテスタント)に基き、一人ひとりの子どもが、神から委ねられた存在として、真の人間尊重を基本に「子ども中心主義」を理念としています。

人間関係の基礎を培う1,2歳、人として自信をもって歩めるように自立心を育む3,4,5歳、神の守りを祈りつつ、「喜びをもって育ち合う」保育を目指します。

園の目標

  • 家庭的な雰囲気を大切にした保育を進める
  • 一人ひとりの子どもの生活を大切にしながら集団の中で心身の健康を目指す
  • 思いやりの心を育てる
  • 子どもの気持ちに寄り添い、信頼関係を大切にする
  • 自分を表現できる環境づくりを行う
  • 保護者と協力し、共に心通わせ子育てを行う
  • 就学に向けて、探求、自主、自立心を育み学ぶことへの意欲を高めていく

保育目標

  • 神と人に愛されていることを知る子ども
  • 心身共に健やかな子ども
  • 何事にも意欲的に取り組み想像力豊かな子ども
  • 良く聞き、良く話し、感謝のできる子ども
  • 優しく思いやりのある子ども
  • 明るく向上心のある子ども

職員やクラスについて

定員:1歳児~5歳児まで各12名

クラスの名前と担任数:

  • 1歳児 すみれ(担任3名)
  • 2歳児 たんぽぽ(担任2名)
  • 3歳児 ちゅーりっぷ(担任1名)
  • 4歳児 ばら(担任1名)
  • 5歳児 ひまわり(担任1名)
    ※各クラスには担任のほかにも職員がつきます

オリービア保育園の経営母体は
社会福祉法人 東京育成園です

東京育成園のホームページはこちらをご覧ください